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介護用品・生活用品 |
イスの脚をいくら短くしても、座奥行きが長ければ正しい座位姿勢を保持することは困難です。
このイーザーは、座面が低いのはもちろん、「短い座奥行き」 「独自の背もたれの形状と角度」が最大の特徴です。深く腰かけてみて下さい。座ってみれば、既製品との違いがはっきりわかります。
EASERが“正しい座り方”を身体に教えてくれます。
考案・監修者 上野文規
イスが生活を変える
お年よりの下腿長を改めて測ってみると、今まで使用していたイスの座面がいかに高かったかお分かりになると思います。「たかがイス、されどイス」です。
イス一つで、生活は確実に変わります。
体格に適したイスに座り、足裏を床につけた正しい姿勢で座る生活を続けていると、様々な効果が表れてきます(右 表参照)。常にこの姿勢で過ごす必要はありませんが、1日の生活の中で合計3時間程度(食事や遊びなどの都度)この安定した姿勢で過ごす時間を作ってみて ください。
「横倒れ」や「前倒れ」がひどく、イスに座り続けることが困難だった人でも、驚くほど座位が安定してきます。
足でも体重を支えることでバランス 能力が高まり、運動能力が活性化されるからです。
座る姿勢が安定し前屈みの動作(体重移動)が自然にできるようになれば、介助法の工夫次第で「イスに座って食事」「トイレの便座に座って排泄」「座 る姿勢を基本にした入浴」と、より自立的で当たり前の生活を支えることができるようになります。
その際には、テーブル、車イス、トイレの便座、入浴台、 シャワーチェアーなどの道具も、イスと同様に高さを個別に見直す必要があることは、もうお分かりですね。
特徴
1)本体
椅子の本体は軽くて丈夫なタモ材・カバ材を使用。やさしい手触りに仕上げました。堅牢で耐久性があり、とても安定感のあるイスです。体幹バランスに応じて選択できるよう、肘掛けのない椅子と、肘掛け付きの椅子の2種類を用意しました。
2) 座面(クッション)
骨盤が前方にずれてしまう「仙骨座り」を自然に防ぐよう、座面にやや傾きをつけ、骨盤を中間位でしっかりと支える構造になっています。
座面が軟らかすぎると骨盤が左右に傾いて沈み、体幹バランスの悪い利用者にとって「横倒れ」の原因となります。骨盤で安定した体重支持が行えるよう、クッションにはコシのあるものを使用し、シートは比較的汚れが付きにくいビニールレザー製です。
3) 低い座面/高さ38cm(標準)
背もたれに背中が届くように深く腰をかけても、足裏全体が床にしっかりとつき、足でも体重が支えられるくらいが、ちょうどよい座面の高さとされています。そこで、比較的小柄な方が多いお年よりのために、座面の高さは38pを標準としました。(寸法指定可)
4) 短い座奥行き/38cm
腰かけたときに、膝裏が圧迫されず、膝の動きが制限されないということが、体格にあった椅子選びの一つの条件になります。背もたれまでの奥行きがあり過ぎ ると、腰かけたときに背中が届かず、結果的に後ろによりかかる姿勢になってしまいます。そこで、食事に適した前傾姿勢を維持できるよう、座面の奥行きは 38cmとしました。既製の椅子よりかなり短い奥行きです。
5) 深く腰かけると前屈みの姿勢を自然につくり出す背もたれ
「円背」など、お年寄り特有の姿勢の変化に配慮し、お尻を深く入れて座れるよう、背もたれ下部の空間を広くとりました。背もたれは、脊柱の自然なカーブを やさしく受け止め、上半身をしっかりと支えることができる形状になっています。また、やや立ち気味の角度をもたせてありますので、食事の際などに必要な前 屈み姿勢を自然につくり出すことができます。
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